バーの持ち方


スチールギターを弾くことを上達するのにとても大事なことは、バーを上手く持って、弦上をスムーズに動かせるようになるまで練習することです。

最初は丸いバーを弦の上でうまく支持することが難所です。和音弾きのときと、単音弾きのときでバーの持ち方をスムーズに持ち替えられるようになることが上達のポイントとなります。

まずは、トーンバーの種類と基本的なバーの持ち方をご紹介します。

 トーンバーの種類 

ステンレス製のバーは150〜200gの重さがあり、丸棒形状であるため滑りやすいので左手でしっかりと保持して、落とさないように動かさなくてはなりません。
私が主に使用しているのは、写真左の先細型のバーで、長さ80mm、先端は直径17mmの球先端はやや潰れた形状で、太い部分の直径は20mm、重量は140gです。軽くて動かしやすいと感じます。
右の先丸寸胴型のバーは、長さ82mm、直径22mm、重量220gです。やや重くしっかりと和音を出したい8弦や10弦のスチールに適しています。
どちらも、6弦または8弦のスチールギターに使用できます。
ほかにもスチールギタープレイヤーの中には、丸棒ではない形のものや樹脂製の円筒バーを使用している方もいらっしゃいます。持ちやすさと音質に関わるトーンバーの形状と重量と材質は弾く人の好みで決めれば良いと思います。




 トーンバーの持ち方 

ステンレス製のバーは200g前後の重さがあり、丸棒であるため左手でしっかりと支持して、落とさないように動かさなくてはなりません。

注意点として、トーンバーが弦に接している左側の弦は振動させないように左手の薬指と小指を弦に触れている必要があります。

バーでビブラートを掛けるときには、左手で弦に触れている二本の指を支点にして、指三本でバーを保持し左右に振ります。

・和音を弾くときのバーの持ち方


バーを弦にベタ置きするような形になります。親指、人差し指、中指の3本の指でバーを保持し、薬指と小指で弦の左側をミュートします。


・単音を弾くときのバーの持ち方


単音で弾くときはトーンバーの先端部を弦にあてた状態で右指で弦をピッキングします。バーの先端部で弾くには、親指でバー後方を持ち上げて、人差し指と中指でバーの動きをコントロールします。バーは丸いので滑り落とさないように練習を重ねます。特に指が乾燥していると滑りやすいので注意しましょう。小指と薬指は弦の左側をミュートし、ビブラートの支点にします。
 
ALOHA1425