スチールギターの特殊奏法として、倍音を出す「ハーモニクス」、弦の振動を止める「ミュート」、ボリューム操作による「バイオリン」、トーン操作による「ワウワウ」などがあります。それはスチールギターがアンプに繋いで音を増幅することを利用する奏法も含まれます。プレイヤーは音の出し方を常に工夫して楽しんでいるのです。
ハーモニクス
(Harmonics) ハーモニクスとは、右手を手刀の形にして弦のオクターブの箇所に触れながらサムピッキングをすることで高い倍音を出す演奏テクニックです。
やり方は、トーンバーの位置から右側の弦長の半分の位置に右手刀を瞬時に当てながらサムでピッキングします。
ミュート
(Mute) 弦の右端部の上に、右手をピックできる形で軽くのせて弦の振動をミュートします。その状態でバーの動きとともにピッキングします。
バイオリン
(Volume Control) ボリュームつまみを左端まで回したとき(音量最低の時)にピッキングをして、右に回して音を出すと、バイオリンのように打音の無い音になります。
ワウワウ
(Tone Control) トーンつまみを左端まで回したときにピッキングをして、右に回して音を出すと、ワウワウのような音になります。(滅多に使いませんが)
次の動画で音のイメージを確認しましょう。